社員インタビュー

Work

04 | 同期入社で出身校が同じ二人が担うタイテックのものづくり

それではまず入社したきっかけについてお話しいただきたいと思います。

Nさん

工業高校からの新卒入社だったので、 学校に置かれていた求人票を見て、 距離や通勤時間等で何社か選んだ会社の一つが当社でした。 求人票を見た時、「何かよくわからなくて面白そう」という印象を受けました。 普通によくわかるものとかって面白味に欠けるじゃないですか。 だから自分にとって未知のものをやってみよう、そんな感じで選びました。 高校生くらいだとそもそも科学機器についての知識もないですし、 生活に関わるようなものでもないですから、 当社のような会社に興味を持つきっかけ自体が少ないと思います。 ですから、求人票等を見た時の印象で決めていく感じでした。 それと、面接当日、地震のため向かう途中で電車が止まってしまった ハプニングがあったのですが、その時の会社の対応がとても良かったことから、 こういう会社なら入社しても大丈夫と思ったことも選んだ理由の一つでしたね。

Kさん

私はNさんと同じ高校で、お互い直接の接点はなかったのですが、 Nさんが面接を受けた後、 当時の総務部長と人事担当の方が学校にいらした時に、 求人票を受け取った就職指導の先生が私の担当だったこともあって、 そのままタイムリーに「家からも近いし、この会社行って来いよ」 と勧められたのがきっかけでした。 それで面接に行ったら先代の会長がグイグイな感じで面白くて、 入ってみようかなと思いました。 面接が終わって会長からその場で「合格~!」なんて言っていただいて (本来、合否は後日学校に連絡する)、気持ちが良かったですね。 当時は、何かの役に立ちたいとか、 大義があって入ろうとは思ってなかったですね。

お二人はそれぞれどのような仕事をしていますか。

Nさん

私が所属しているチラー機器部の仕事は、 チラー機器 (※1) の設計業務や修理業務等がありますが、 今は修理業務が割合としては大きいと思います。 時期によって業務内容も違います。 お客様のラインは、基本的に止められないですから、 それに対応した修理を行うために出張も多いですね。 そのため第一にお客様対応があって、 その合間に社内での修理や設計等の業務を行う感じです。 また、製品の立ち上げ (※2) もやっています。 その場合は設計から完全にアフターまで全部行います。 外注先への依頼の打ち合わせもありますし、 自分の作った製品のすべてのことに関わっている印象が強いです。 量産ではなくオーダーメイドのイメージなので、 仕様書を作って完了というわけにはいかない業務です。

修理を担当している品質保証課ではチラー機器の修理はしないのですか?

Nさん

チラー機器は標準機 (※3) と特型機 (※4) に分かれますが、 品質保証課では科学機器 (※5) の修理とチラー機器の標準機の修理を行います。 特型機の製品はよりコアな技術のものになってくるので、 一つ一つの製品ごとに仕様が全く違っていて、 個々の配線等を見てどこに不具合があるのかを読み解く必要があります。 そういう製品の修理はチラー機器部で行う仕事になります。

Kさん

私は科学機器部で科学機器の設計等をやっています。 標準機については、まずどういった能力が必要か等の仕様を考えて まとめたうえで図面を描き、試作品を作って、 ダメなところを直しての繰り返しです。 それから標準機を基にした特型機も作ります。 また、お客様の指定する容器の形状や温度などに対応できる オプションを作ったりもします。 あとはお客様のご要望と差異がないように、 直接訪問して特型機の仕様を決めるなど、技術営業のようなこともします。

特型チラーの修理には細心の注意を払う

チラー機器部みたいに一つの製品に対して 自分で最初から最後まで全部やるのですか?

Kさん

基本はそうですが、安全面や仕様等について製造品質課と連携、 協力してすり合わせながら作っていく感じですね。 それにはもちろん販売サービス部門のリサーチがあって、 「お客様はこういうものを求めているよ」といった情報や、 社内で決めた仕様だけではなく、 「こういうものがあったほうがもっと売れるかも」といった提案など、 当社ならではの「ユーザー直結」の強みを活かして、 販売サービス部門の方にお客様との架け橋になってもらっています。

業務を行うにあたって心掛けていることはありますか?

Nさん

段取りをしっかり立てることですね。 段取りが立てられていないと出張に行って足りないものがあったり、 トラブルが発生したりします。 現地で予想外なことが起こっても段取りさえしっかりしていれば 対応もできますので、 そういった全体的なスケジュールと何が起きても 対応できる想定等を組み立てておくことが大切ですね。

Kさん

当社は歴史のある会社なので、 技術とかノウハウ等は蓄積されていると思います。 しかし、今ある技術に満足せずに新しいものを吸収していかないと いけないと思っています。

3Dプリンターを操作するKさん

職場での成功体験や嬉しかった出来事はありますか?

Kさん

大型の引き合いで、ある標準機の特型だったのですが、 数ヶ月の打ち合わせの末、 お客様仕様に落とし込んだ結果全く違うものになったという製品があります。 それを必要台数分作り上げて、納めて、 アフターも問題なく進めることができたということが成功体験ですかね。 嬉しかったことというと、お客様から 「タイテックさんに納めてもらったものは全く問題なく動いています」 と言っていただいたことですね。 その後、万一壊れた時にと予備機も購入していただいているので、 それも信用していただいているということなのかなと。 そういったお客様からの信頼を感じる言葉は嬉しいですね。

Nさん

チラー機器部が関わる製品については、 お客様と接点を持つのは販売サービス部門ですが、 そこで対応できないことを、 チラー機器部がバトンを渡されて対応するという感じです。 ですからお客様からはもちろん、 当社の販売サービス部門の担当者から信頼してもらっている 言葉を受けたときは嬉しかったですね。

逆に仕事で失敗したことはありますか?

Kさん

お客様のところに出来上がった特型を持っていき、 いざ納品という時に、サイズが異なっていたという失敗がありましたね。 その日のうちに工夫して納め上げることができましたけど、 そのときはヒヤヒヤしました。今でも使っていただいていますけどね。

Nさん

失敗の大体は出張先でのことが多いですね。 出先なので手持ちのものでしか対応できないという場合などですね。 現地に着いて、部品が違っていたので 修理完了までの日程を延ばしていただいて、対応したりだとか、 急遽そこで仕様を変えて対応しなければならないこともありました。 そういう場合は、大抵限られた知識や物でしか対応できないので、 その中でやりくりするしかありません。 結局そういったことを解決するためには、 先述の事前準備だとか段取りをしっかりすることが大事だと思います。

上司とのコミュニケーションはどのように取っていますか? もしくは上司との関係はうまく保てていますか?

Nさん

上司とは冗談とかを言い合えるような関係だと思います。 ただ、仕事でわからないことがあった時でも、 自分から質問しないと教えてはくれないですね。 それは上司だけでなく先輩方もそうですね。

Kさん

私もコミュニケーションにおいては困ったことはないですね。 仕事上でわからないことは多いので、そこは聞いて解決したり、 上司や先輩が一緒になって解決してくれたりしますね。 ちなみに、飲み会に誘われても私はあまりお酒を飲まないので 普通に断っていますよ。

Nさん

飲み会ではないですけど、私は出張が多いので、 出張先で上司や先輩と食事をしたりすることはよくあります。 ただ、社内にいても終業後にみんなで飲みに行くようなことはないですね。 出張先のお客様と一緒に食事とか、接待のようなこともありませんね。

Kさん

私は、昼食は社内で注文できる弁当を食べていますが、 週に1回くらいは誰かと一緒に外食しに行ったりしますね。 一緒に行く人は上司先輩とか部署とかも関係なく。

上司の方はどんな人ですか?

Nさん

オールラウンダーですね。いろんな部署を経験していますし。 あとは良い意味で変わった人だなあと思います。

Kさん

私の上司はダメなものとかをきちんと教えてくれます。 技術的なことだけでなく、人としての指導もしてくれますね。 営業の経験も長かったので、 ユーザー目線の考え方やそのうえでの 内外での立ち回りを教えてくれたりもしますね。

今後の目標とかはありますか?

Nさん

私が1年くらいかけて設計していた案件があるのですが、 途中で部品が生産終了になってしまい、 後継部品もなかったので作ることができなくなってしまいました。 でも、最近部品の目処が立ったので、 それをまた作り直して完成させることが今の目標です。

Kさん

当社は自由にものを作れる環境だと思います。 だからこそ、既に確立された技術で製品を作るということだけでなく、 新しいものを考えて商品展開していけるような人になりたいと思います。

※1.チラー機器:水などの液体を冷却又は加熱し、 それを循環させることより、目的の装置を温度制御する機械装置のこと。 当社においては産業機器(主に半導体製造装置等)向けに製造している。
※2.製品の立ち上げ:ユーザー様の目的の装置に当社製品を組み込み、 その当社製品を実際に稼働できるように調整すること。
※3.標準機:当社規格に基づいて作られる量産品。ラインナップ。
※4.特型機:標準機をお客様の要望する仕様に改造した製品(=特型)。 標準機を基にせず、一から作り上げることもある。
※5.科学機器:理化学的な研究に用いる機器装置類で、 通常は実験用のものを指す。 当社においては、温度制御、振とう、 ガスコントロールを組み合わせた実験用や培養のための機器を製造している。